2月11日 ネコヤナギ

私はリウマチの注射を受けに、二週間に一度病院通いをしています。昨年暮れまでは毎週通っていました。もう1年2ヶ月にもなります。

左の耳が聞こえなかったり、どう表現したらいいのかわかりませんが、いつも頭がフワフワしているので、車の運転は主人に頼っています。

その道中、竹野川沿いに金剛堂寺山と小金山(?)、依遅ヶ尾山を望む桜並木があります。

残雪を残す山並みと雪解けで水量が増した川、枯れ草色の川原と川沿いの桜並木。

この川原にはネコヤナギはあるのかな。

子供の頃、ふるさとの早春の川原でネコヤナギをとってきて、家に立てたのを思い出しました。

まだ2月だというのに、そんな春を思わせる日でした。

 

“♪雪解け水のせせらぐおとになくしたものを思い出します♪”という出だしではじまる『桜前線』という歌。

大好きでよく歌いました。

 

ネコヤナギは帽子を脱ぐように冬芽をおおっていた皮をつけて膨らみはじめます。

花穗が大きくなるにしたがって、その皮はポロンととれるのですが、ちょっと無理して皮を抜き取ってみると、そこにはなんともいえず愛らしい子猫の尻尾のような花穗がでできます。

指でそうっと撫でると、つるんとした触り心地が何ともいえません。

 

夏になると水着を着てその川原に遊びにいきました。

“えたにぎり”といって川原の石の隙間に手を入れて、その中に隠れている魚を捕まえるのです。

一人で抱えられるほどの石だと両手で二ヶ所に手を入れて魚をつかむのですが、もうひとつ隙間があるとそこから魚は逃げてしまいます。

大きな石の場合はみんなであっちからこっちから手を入れます。たくさんの魚が潜んでいるときの感触はすごいです。

石の隙間は魚だか人の手だかわからなくなります。

今はこんな遊びする子供はいないでしょうね。

残酷と思われるかもしれませんが、私はすごく面白かったです。

夏なのでネコヤナギには緑の葉っぱが繁ってます。その枝を一本折り、先っちょの葉っぱだけを残して、それに取った魚をエラから口に向けて刺していきます。

こうして家に持ち帰るのです。

家に帰ったら家の横に流れている小さい川原で料理をして。必ず食べるとこまでするのが私流でした。

親に怒られることもなく平気でこんなことして楽しんでました。

幸せだったのかもしれません。


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母屋の玄関

パンジーは種から育てています

金魚草は出荷用に息子が育てています。

軸が曲がってはねたものを立てました。