3月8日 新しい命
新日本風土記(3月3日朝)
飛騨 冬ごよみ
農業高校にかよう女の子が、自分の家の牛の飼育を手伝っていました。
今時こんな子もいるんやな。
そう思ってみていました。
「あそびたいと思わない?」というインタビューに対して、「思わない」と言いきる高校生。
「楽しいから」と言っていました。
“和牛甲子園”なるものがあるらしく、友達と研究しながら取り組んでいるそうなのです。
牛のお産のシーンがありました。
できるだけ自然分娩を望んでいるのだけれど、牛の赤ちゃんが大きかったので難産になり、母子の命を守るために手助けをすることになりました。
お父さんと高校生の娘さんが子牛の足を引っ張ります。
つるんと出てきました。干し草で暖めていました。
高校生の娘さんの「お肉になってしまうんだけど、新しい命は嬉しい」という言葉にふと子供のころのことを思い出しました。
私の実家では養豚をしていたことがあります。
出産の時はつきっきりです。
出産が終わり、
「○○匹生まれたよ」という母の言葉に嬉しさが込み上げていました。
豚小屋の子豚の部屋を覗きにいくのはほのぼのとして暖かい気持ちになって可愛くて好きでいた。
お肉になってしまうんだけど、やっぱり新しい命の誕生は素晴らしい。
こんな体験をしながら、成長している高校生がいるのですね。
サクラソウ
クロッカス
春の足音が大きくなってきました。