5月12日 椎ノ木

新緑の頃、山が沸き立つようにモリモリモリモリ萌えています。

 

丹後の山には椎ノ木がたくさんあります。

今年の椎ノ木は驚くほど花が満開です。

 

このところ毎年、椎の実は不作続きです。

 

きっと今年は椎ノ実もたくさん取れるでしょう。

 

娘が子供の頃、主人と二人でよく椎ノ実を拾いにいっていました。

 

私は拾ってきた椎ノ実をフライパンで煎って子供たちにだしてあげました。

 

主人と子供たち3人とで、椎の実を食べていた姿を思い出します。

そんな景色を見るのが大好きでした。

 

最近は急がしすぎてめっきり行けなくなりましたが、主人はよく但馬海岸に釣りに行きました。

 

二人の男の子を連れて出かけました。

末っ子の娘は小さいから危ないのでお留守番が多かったです。

 

だからかどうかわかりませんが、椎ノ実拾いは娘と二人で行ってました。

 

娘はお父さんっ子だったので、とても嬉しそうでした。

 

“娘”と“主人”と“椎ノ木”は私の中で三位一体です。


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緑の矢印が椎ノ木です。

黄色い矢印はアカシアの木。

毎年アカシアはこの時期たくさんの花を咲かせるのでミツバチが大喜びなのに、今年はちっとも咲きません。



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黄緑色のところはみんな椎ノ木です。

 

突然、話が変わりますが、

椎ノ実が豊作なら栗だってたくさん実りそうです。

 

我が家の裏山の大きな栗の木も、たくさんの栗の実を落とすかもしれません。

 

栗の実拾いは獣との戦いです。

なんせ栗の木の横にアナグマの住み家があるので。

 

早めに下草を刈って栗の実拾いの準備をしなくては!

 

せっかちきわまりない私は、もう秋の実りの段取りを考えています。


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ある日の昼ごはん

チンゲン菜の和え物と杓子菜のお漬物、

ワカメと玉ねぎのお味噌汁

 

 

 

 

 

 

 

5月11日 摘果(てっか)

5/9  メロンが着果してから1週間たちました。

2日に交配したメロンは鶏卵大ほどになりました。

 

今日はメロンの摘果です。

 

1本に3本のメロンがついている枝を1本に決めることを“摘果”と言います。


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1本の木から3本の実をつけた枝が出ています。

黄色い矢印の枝のメロンを残しました。

 

これはとても大切な作業です。

 

一つに決めるポイントは

①首が短い

②花落ちが小さい

③玉に傷がない

④少し縦長気味のもの

⑤玉がついているところの葉っぱが大きいこと

などを総合的に見て手早く作業をしていきます。

 

ミツバチが交配してくれた日にちは、5月2日、3日、4日、5日、6日の5日間に渡っています。

摘果後、一番多い交配日のメロンの玉は3日、4日、5日だと思います。

 

今のところまあまあの出来栄えです。

ハウスの中で交配日が3日間に揃うのが理想ですが、それはなかなか難しい技です。

 

交配日がバラけすぎてしまうと、その後の管理が上手くいかなくなります。

 


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摘果を終了したハウスの様子

 

メロンの作業はできる限りはれた日に行います。

 

仕事とを終えてハウスの外に出ると、「わー‼️すごい青空‼️綺麗やなー‼️」

みんなで感動です。


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みんなでしんどい思いをするからこそ、みんなで感動できるのです。

 

メロンの作業はこの数日が一番忙しいです。

 

息子も主人も私も必死です。

音楽教室とアルバイトの合間を縫って嫁が息子を手伝っていました。

 

みんなで次から次へと縫うように仕事をこなしていきます。

 

夜、主人は天体写真を撮りに出かけました。

ヘトヘトなのに驚異的です。

 

また明日も忙しい日が待っています。

 

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金魚草も粘り強く販売に向けて頑張っています。

 

 

 

5月10日 代かき

 

5月6日と7日は久しぶりによく雨が降りました。

「全体で80ミリ位は降ったかなー」と主人が言っていました。

 

私の家庭菜園の畑には大助かりの雨でした。

でも、それ以上にお米の農家さんにとってはよい雨だったでしょうね。

 

荒越しされた田んぼに水がどんどん入れられていきます。

 

そしていよいよ“代かき”です。

 

ラクターがゆっくり田んぼをならしていました。

 

そのあとにたくさんのカモメたちが群がっています。

 

何か餌がいるのでしょう。

カエルかな?

 

この辺りでは田んぼに水がはられるとカモメがやって来るとは、さすがに海の近くなんだと実感させられます。

 

代かきされて水がはられた田んぼは、いかにも涼しげな風景をつくりだします。

 

水面を揺らしながら、山や空を写し出します。


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水鏡

 

田植えがはじまるまでの私が好きな風景です。

 

昔はトラクターの代わりは牛でした。

そんな風景を想像してみてください。

何か楽しく嬉しくなりませんか?

 


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我が家のすぐそばの川です。

 

水量が増えてよく流れています。

植物の成長には水が欠かせません。

ありがたい恵みです。

 


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先日、二階を掃除していたらこんな本が出てきました。

だいぶ前に息子が買ったらしいのですが、

面白そうなので少しずつ読んでみようと思います。

 



 



 

5月9日 蔓ボケ

我が家はメロンを栽培しています。

 

メロンもそうですが、スイカとかカボチャなど蔓性の作物は蔓ボケにならないようにといわれます。

 

蔓ボケとは窒素肥料がききすぎて、栄養成長になり実がつかなくなる状況をいいます。

 

植物の成長には栄養成長と生殖成長があります。

 

栄養成長とは葉や茎や根など、植物の体をつくる器官が形成されること。

 

生殖成長とは花芽や果実など、子孫を残すための器官が形成されることです。

 

作物ににあった栽培をしなければ、よい作物はつくれないということです。

 

メロンは実を取ることが目的なので、生殖成長の作物ということになります。

 

以前、種苗会社の方がこられて勉強会をしたとき、「メロンは♀️です」と言われました。

 

農業をはじめて間もない頃だったのでその時は意味がわかりませんでした。

 

今、振り返って考えてみると生殖成長の植物だということだったのですね。

 

メロンやスイカやカボチャの栽培で、まず大切なことは“着果”をさせることです。

 

着果とは花が咲いて実がつくことです。

 

実をつけるためには、肥料をたくさん施して水をじゃぶじゃぶ与えてはいけません。

 

雌花がつかなかったり、たとえ花が咲いても花粉も出にくくなります。

 

花粉が出なければいくらミツバチをハウスにいれても交配しません。

 

蔓ボケにしてはいけないのです。

 

昨今、結婚年齢も高くなり、結婚しない人が多くなりました。

また、一人あたりが出産する人数も少ないといいます。

 

社会の栄養状態がよすぎて、蔓ボケ状態なのではないかと思います。

 

けっこう、真面目に私はそう思っています。

なぜなら、人間も自然の一部であるからです。

 

私には社会が大きな蔓性殖物に見えるのです。

 


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孫たちが大好きだというので、たくさんのトウモロコシを栽培しています。

 


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イチゴも少しずつ赤らみはじめました。

赤くなるとカラスに狙われそうなので、ハウスに避難しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月8日 高田城址公園と高田城

主人は理科年表をよく見ています。

 

暦.、天文、気象、物理、化学、地学、生物、環境などの分野にわかれて、データーが集められている本です。

 

日本中で一番天気の悪いところのデーターがあったそうです。

どこだろうと見てみると、新潟県の高田というところだったそうです。

 

高田というと二男家族が住んでいるところのすぐ近くです。

 

息子が勤めている会社の人が天気の悪さが嫌でよくやめると聞いていましたが、なるほどそれをうらずけるだけのデータもあったということです。

 

先日、こんな写真が嫁から送られてきました。


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高田城址公園です。

昨年はこんな絶景も送られてきました。f:id:rryko:20230506051857j:image

なんと素晴らしい景色でしょうか‼️

こんな景色と空気の中で成長していける孫は幸せだなと思います。

 

天候の悪さをじっと耐え抜くからこそこの景色と空気を喜びと感動とともに満喫できるのだと思います。

 

 

「苦しい時、辛い時を乗り越えて喜びを得ることを知る人が増えたら、日本もよくなるのだけど……」

と主人が言いました。

 

私も同感です。

 

政府が撒き散らす“補助金”に人はむらがります。

 

何かにつけて援助を求めています。

棚からぼた餅を口を開けて待ってます。

 

そんなことで日本はよくなるわけがありません。

 

年金だってもらえるのが当たり前ではありません。

税金を納めてくれる人があるからもらえるのです。

 

日本人は身を粉にして働くのを忘れてしまったのでしょうか。

 

せっかく生きているのだから、生きてる甲斐がある生き方をしなければもったいない。

 

ちょと愚痴っぽくなりました。

 


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5/6のメロンの様子です。

ずいぶん木が大きくなりました。もう実をつけています。



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5/6開花の雌花


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5/5交配のメロン


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5/4交配のメロン

しぼんた雌花は取り除きます。

つけたままにしていたらそこから腐ってしまいます。

 

5/3交配のメロン


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5/2交配のメロン

少し緑が薄くなってきました。



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ミツバチが入り口にものすごいことむらがっています。

メロンの交配中に増えたのかな?

 

もうすぐこのハウスでのミツバチの仕事が終了します。

よく働いてくれました。

ご苦労様。ありがとう。

 

 

 

 

5月7日 キジ

この時期、ハウスで仕事をしていると「ケーン ケーン」とキジの鳴き声がします。

姿もときどき見かけます。

 

どうも縄張りを誇示したり、メスに求愛しているようなのです。

 

もうずいぶん前になりますが、私がハウスの回りの草刈りを機械を使ってしていたときの事です。

 

まさかキジが卵を温めているとは知らず近寄ってしまいました。

パタパタパタパタ!!とキジのメスが急に飛び立ちました。

 

そのあとをそうっと見てみると、キジの巣があり、卵が5個ほどありました。

 

アーッ!大変なことをしてしまった!!

 

主人と息子に言うと、もう親は帰ってこないと言います。

 

私はキジの卵を家に持って帰って温めることにしました。

 

かごに毛布をいれて小さい電気カーペットを敷きました。

息子がヒーターを持ってきてくれました。

 

素手でさわったらいけないらしく、軍手をはめて、一日に何度も何度もコロコロ動かしました。

 

一週間もたったある日の事、何か鳥の声がします。

 

錯覚かな?

 

そんなことを思っていたときです。

キジの卵にひびが入ってきました。

 

雛がタマゴの中で鳴いていたのです。

 

 

 

これはもう私では育てられないな。

どうしよう……

 

はたと思いついて、福知山動物園に電話をかけてみました。

 

つれてきてもいいということだったので、息子に頼んで福知山動物園まで届けにいきました。

 

道中、かえでた雛は一羽だけでした。

 

他の卵はかえでませんでした。

 

どうも、ときどき霧吹きで水分をかけてあげる必要があったようです。

 

可愛そうなことをしてしまいました。

 

私のキジの思い出です。


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5/4   ワカメとヒラマサ(?)が届きました。

 

 

 

5月6日 立夏

八十八夜(5/2)を過ぎ、今日は立夏です。

 

新緑を吹き抜けてきた少し冷たさを感じる風がひときわ爽やかなよい季節です。

 

🎶

緑のそよ風 いい日だね

蝶々もひらひら 豆の花

七色畑に 妹の

つまみ菜摘む手が かわいいな

 

🎶

緑のそよ風 いい日だね

ブランコゆりましょ 歌いましょう

巣箱の丸窓 ねんねどり

ときどきおむつが のぞいてる

 

🎶

緑のそよ風 いい日だね

ボールがぽんぽん ストライク

打たせりゃ二塁の 滑り込み

セーフだおでこの 汗をふく

 

🎶

緑のそよ風 いい日だね

小川のふなつり うきが浮く

静かなさざなみ はねあげて

きらきら金鮒 嬉しいな

 

🎶

緑のそよ風 いい日だね

遊びにいこうよ 丘越えて

あの子のおうちの 花ばたけ

もうじき苺も 摘めるとさ

 

《緑のそよ風》という唱歌です。

 

五番まであるとは知りませんでした。

 

五月になって爽やかな季節になると、仕事場に向かう主人の運転する軽トラの横で毎年歌っている歌です。

 

アッ、そうそう。

もう一曲ありました。

 

《つばめになって》

🎶

つばめになって 飛んで飛んで遊ぼう

五月のお空を 飛んで飛んで遊ぼう

はいすいすいすい はいすいすいすい

 

🎶

つばめになって 飛んで飛んで遊ぼう

夕焼けお空を 飛んで飛んで遊ぼう

はいすいすいすい はいすいすいすい

 

いいおばあさんが車のなかで大きな声で歌っているのです。

 

体裁なんてありません。

気持ち良すぎて、思わず出てきます。


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メロンの木がどんどん大きくなっていきます。

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こんな写真が届きました。

素敵です。

私とはセンスがちがいます。