1月26日 上垣守国
私がまた子供だった頃、私の故郷では養蚕をしているお家がちょこちょこありました。蚕の餌さとなる桑の木もたくさん植えられていました。
小学校の5年生の時だったと思いますが、担任の先生から上垣守国さんという人が但馬に養蚕を普及させてくれたのだということを聞きました。
昨日『英雄の選択』というBSの番組で上垣守国さんの事が取り上げられていました。
宝暦3年(1753)から文化5年(1808)まで生きた人で18歳から養蚕の先進地であった陸奥国伊達郡福島に行き、蚕種を持ち帰りその後も見聞を広め『養蚕秘録』という養蚕技術書を作り上げました。
それが日本の生糸産業の発展に大いに役立ち、オランダ東インド会社のシーボルトもオランダに持ち帰ったということです。
当時は字が読めない人も多くいたので、挿図をたくさん入れて分かりやすくしてあったそうです。
そんな人が私の故郷にいた。私の旧姓も上垣。もしかしたら同じ遺伝子を持っているかもしれないと思うだけで嬉しくなってきます。
今日はもう一人素晴らしい歴史上の人物の勉強をしました。保科正之という徳川家康の孫で、4代将軍家綱の補佐役として力を振るった人です。一番大きな功績は殉死の廃止にあると思います。よい人材を確保するため主君のあとを追って自殺することを禁止したのです。
私は今の世の中で一番大切なことは、数少ない子供たちを心豊かで逞しく育てていくことに社会全体で取り組んでいくことだと考えているので、合い通じるところがあるなと思いました。
最近テレビの報道をみると若者の凶悪な犯罪が増えているような気がしてなりません。
今、社会は裕福なものとそうでないものとに分断されているようです。それだけが理由ではないかもしれませんが、そういうことも犯罪に結び付いているのではないかと思えます。
日々成長し続けるすべての子供たちの心を豊かに逞しく育てていくために、個人でも地域でも力を尽くしていく必要があるように思います。