4月15日 七五三
今年は新潟の孫の七五三です。
五歳になる男の子の晴れ舞台です。
私は早々とその準備にとりかかっています。
私が結婚した頃、主人の両親は着物の商売をしていました。
丹後ちりめんを和歌山や四国や九州など伝手(つて)を頼って売りにいっていたようです。
そんなこともあってか、義母の着物にたいする気合いは半端なく、普段の生活は始末だけれど、何かと目利きがきいていました。
そんなわけで、私の息子の七五三の時に着た着物が保存してあったので、孫の七五三でも着てくれたらいいなと思い、義父母が生前お付き合いのしていた着物屋さんにお願いして手入れしてもらっているというわけです。
このご時世なので、着物屋さんの商売っ気も相まってか話がどんどん進みます。
さすが商売人の動きは早いです。
自他共に認める私の“せっかち”もビックリ仰天ですが、こういうテンポのいいのは結構好きなので、義父母がお世話になった着物業界へのささやかな恩返しと思って楽しんでいます。
さて、まだ七ヶ月も先のことなので、成長盛りの孫の身長がどれだけ伸びるかが一番の注目点です。
私としては5cm伸びたらいいなあと思っているのですが、それはちょっと無理ですかね。
それにしても楽しみです。
七五三で着る羽織袴の履き物は“雪駄(せった)”です。
着物屋さんの話によると、最近の子供は雪駄が履けない子が多いらしく、鼻緒のところに親指と人差し指をしっかり入れることができないらしいのです。
「そんなことがあるの?」と思いました。
息子たちは雪駄をはいて、普段と違う履き物に喜んで走り回っていましたから……
「雪駄をはくのがむずかしかったら後ろにゴムをつけてたらどうか?」と着物屋さんが言われましたが、大きくなったお祝いなのに、そんな格好のわるいことは嫌なので、雪駄だけ早く取り寄せてもらって、はく練習をさせることにしました。
そんなこんなで孫の七五三に張り切っている私がいます。
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丹後ちりめんでいざ出陣