5月2日 結果枝限定・主枝摘芯

4/30     いよいよメロンの交配が間近です。

 

メロンの木は1メートルほどに成長しています。

 

昨日、息子と主人が倒れないようにしっかり巻きつけてくれました。

 

今日はメロンの実をつける枝を3本に決めます。

これを“結果枝限定”といいます。


f:id:rryko:20230501122253j:image

この3本に限定です。

この上の側枝もすべて取り除きました。


f:id:rryko:20230501122631j:image

これが雌花。
花が咲いて交配したらどんどん大きくなっていきます。

 

この仕事も27年間、ずっと私の仕事です。

 

この作業とほぼ同時進行で“主枝摘芯”があります。

一番上の成長点を止めてしまうのです。



f:id:rryko:20230501122938j:image
主枝摘芯

成長点を止めました。

どんどん葉っぱが大きくなっていきます。

 

実のつく枝も初めは3本ですが、交配して1週間ほどしたら1本にしてしまいます。

 

メロンの木は次々に側枝を出してきますが、ことごとくその側枝はとりはらわれ、実のついた枝1本だけを残します。

そしてそこについたたったひとつのメロンだけを育てていくのです。

 

“メロンの木は親、実は子供”

 

27年間のメロンとかかわりのなかで教えられたことです。

 

メロンの実の成長と共にメロンの木はどんどん変化していきます。

 

実が大きくなるにしたがって、メロンの木は硬く強くなります。

収穫前、糖度をのせて美味しくなる頃にはメロンの木の色はあせて、大きな葉っぱをくねくねさせながら、必死で子供の実に栄養を送ろうともだえます。

 

私たちにとっては美味しいメロンを作ることが目標なのですが、メロンにとっては少しでも“よい種を残すこと”が最大の目標なのです。

 

 

はや5月になりました。

この春を振り返ってみます。

 

3月はお天気もよく暖かでした。

中旬の桜が咲いた頃は少しぐずつきましたが、5月並みの夏日があるほどでした。

植物は一気に成長しました。

 

4月は上旬は暖かでしたが、中旬以降は寒くなり雨も多かったです。

日照量も少なかったので、植物たちの成長はイジイジとして遅れがちでした。

 

自然を見ていると、飽きることがありません。

一瞬一瞬が新しく、その一瞬もすぐ過去にななります。

 

自分自身も一瞬一瞬変化しながら新しく生きている。

 

自然はそんな新鮮な気持ちにさせてくれます。