2月16日 人の繋がり
先日、3年ぶりに町内会の“お講さん”がありました。
以前は年に2月と9月の2回行われていた行事です。
町内の家長が順番でまわってくる宿のお家に集まり、神さんを拝んでみんなで話をするのです。
ネクタイしめてジャケットを着て、それなりに正装をして出掛けます。
町内の親睦のためには大事かなと思えます。
27年前にこちらに超してきてはじめてお講さんに出席したときのことです。
私は主人にちょっと上等のゴルフ用の服を準備していました。
帰ってきた主人は「恥ずかしかった」といっていました。
義父母から何も聞いていなかったので、服装など何も気にしていませんでした。
今思う義父母もまさか遊び着でいくとは想像していなかったのだと思います。
私のふるさとでは、冬に“おひまち”という行事がありました。
子供から大人までみんなが宿の家に集まり、和やかにすごす子供にとっては楽しみなことがあったので、そんな感じを想像していたのですが、こちらではもう少し厳粛な集りたったんだと気がつきました。
所変わればわからないことばかりです。
最近では田舎いえども近所付き合いも希薄になってきています。昔のように濃密なのもちょとしんどいですが、繋がりもやはり大事です。
人は一人では生きていけないのですから。
子供の時、無口な祖父が私を膝に抱いて習字を教えてくれたことがありました。
人という字には支え合うという意味があると聞きました。
祖父の言葉は後にも先にもこれしか覚えていません。
私たちの町内は田舎では本当に珍しく、若い人達が増えています。子供の声も聞こえます。
子育てしやすい地域として、人が増えていけばいいなと思っています。
ふるさとの山